院内報「やっほー!こすだより」 第24号
(2003.10.1発行)
◆病状の上手な訴えかた
これから、小児科はだんだんと混み合ってきます。
待合室が混み合っていたり、「20人待ちです」といわれたりすると、
どうしてもあわただしくなってしまいますね。せっかく受診したのに、
あせってしまったり、緊張したりで聞きたいことを聞けずに終わって
しまうことのないように。また、自分の心配なことを効率よく医師(私)
に伝えるために、ちょっとした工夫があればずいぶんと違います。
○話す順序
病状の訴えかたは二通りあります。一番心配なことを先にいうやり方と、
時間を追って話すやりかたです。それぞれ例をあげます。
<その1>
「昨日から熱がでてきたので来ました。しかし、それまでに咳が
1週間続いて、おとといは食欲がありませんでした」
→このパターンは一番の訴え(主訴)がよく分かるのですが、付帯する
症状(咳など)を言い忘れるおそれがあります。
<その2>
「1週間前から咳があり、一昨日食欲がなかったのですが、昨日
から熱が出てきました。」
→こちらのパターンは言い忘れが少なく、病状の流れがよくわかるの
ですが、受診のきっかけとなった主訴が最後になってしまいます。
どちらの話し方も一長一短で、どちらでもかまいません。
大切なことは、自分がどちらのパターンで話をしようとしているのか、
はっきり頭においておくことです。一種のプレゼンテーション術ですね。
できれば、あらかじめ頭の中で整理するといいですね。
「まず熱のことをいって、それから咳と食欲不振の話をしよう」という
具合に。あらかじめ紙にかいておくのも大変いい方法です。
○メモをつくる・最初に一言いっておく
「ついでに聞いておこうと思っていたのに聞きそびれた」ということ
もよくあると思います。主訴とは直接関係ないので最後に聞こうとして、
聞きそびれてしまうパターンです。こういう場合は手のひらにメモを
隠し持って(^_^;)おくのがいいですね。
あるいは、「後で別のことで聞きたいことがあるのですが・・」と
最初にことわっておくと、診察の後で「聞きたいことってなんでした?」
というふうにうまくいくと思います。
○子どもの様子がよく伝わるように
子どもは自分で訴えることが少ないので、周囲の方の観察は大変重要
なのですが、「昼間は祖母がみているのでわかりません」「園での様子
はわかりません」ということもよくあります。
熱がでてお迎えにいったときなどは、保育士さんからできるだけ
多くの情報を得てください。
咳はしていませんでしたか、下痢はしていませんか、元気は比較的あり
ましたか、ぐったりしていましたか、などなど。
また、主な養育者以外の方(お父さんなど)がつれてこられる場合は、
病状を詳しく伝えるか、メモにまとめて託してください。
「わしわからへんね。ただ連れていってくれ言われて来ただけやから。」
といわれてしまうとちょっと困ってしまいます(^_^;;)。
◆学会に行ってきました
今年も、8月30・31日と宮城県仙台市で行われた「日本外来小児科学会」
に行ってきました。
「よい子供靴」を追い求める靴屋さん。
重いいくつもの障害を持つ子供が筆談で語りはじめた、
思春期の女の子の胸の内。
言葉を持っているなんて思ってもいなかったお母さんの驚きと喜び。
医師、看護師以外の方からもたくさんのお話を聞くことができました。
その中でも印象的だったのは、仙台市内で子供と関わる活動をされている
方の言葉です。
「子供は不思議なポケット」
♪ポケットをたたくとビスケットがひとつ。
たたいてみるたび、ビスケットが増える♪
思いもしないことを現実にしてしまう、とてつもなく可能性を秘めている、
それが子供です。
「あとだしジャンケンで負けるくらいがちょうどいい」
あとだしジャンケンで負けるのは、やってみると案外難しいのです。
子供の出すサインをしっかり見て、それから対応する。大人はいつも、
これくらいの余裕をもっていましょう。
ということですが、わかっていても現実は…心がけていきたいと思います。
◆お薬Q&A
Q.食後じゃなくても大丈夫?
A.医学的には「空腹時に薬を服用すると胃を荒らす」などの理由が
あるにはありますが、子どもの胃は大人に比べて丈夫です。空腹時に
薬を飲んでも、めったなことで胃炎にはなりません。
反対に、子どもの場合はお腹がいっぱいだと飲んでくれないことも
多いので、食後に飲みにくいようならば、起きている時間を3等分
して、1日3回飲ませてあげて下さい。
Q.どうして4日分しかもらえないの?
A.薬の処方がいつも4日分程度なのは、「4日経ってもまだ症状が
続くようなら、診断の再確認が必要です」というメッセージです。
あくまでも診断は、現時点でのものです。時間が経てば、症状が変化
することもあります。状況が変化すれば、診断や治療方針・薬の変更
もあり得ますので、「薬をもらいに病院に行く」のではなく、「診断
の再確認のために」受診して下さい。
Q.1日2回ではだめ?
A.「保育園に行っているので1日2回にして下さい」
こうおっしゃるお母さんも少なくありません。
まず、薬の量というのは、子どもの体重から算出されます。
その1日量を2等分して、1日2回で服用するということは、1回の
分量が増えてしまい副作用が現れる原因となってしまいます。
では、1回の分量を副作用が出ない程度に減らせばいいのでしょうか。
1回の分量を減らすということは、トータルすると1日の分量自体も
減ることとなり、今度は期待する薬の効果が得られなくなってしまう
のです。
つまり、1日3回で処方されている薬は、きちんと3回服用
してこそ意味があるということなのです。
保育園や学校に行っている間の薬の服用が困難なのであれば、
朝・帰宅後・夜は少しずらして寝る前など、お子さんの生活スタイルに
合わせて飲ませてあげて下さい。

◆電話受付について
当院では、
《電話で順番をお取り頂いて、時間を見計らって来院頂く》
という方法を実施しています。最近では、ほとんどの方がお電話をして
くださるようになりました。ここでもう一度皆さんにご理解頂けるように
システムの説明をいたします。
まず、いつでも来院できる状態になった時点で電話で順番をお取り下さい。
日によっては、「今から10番目」ということや、「今から5番目」、または
「すぐにお越し下さい」ということがあります。
もし「10番目」であるならば、前に9人で、お1人5分の計算で45分後
の診察となります。問診をさせていただいたり、検温や体重測定をすること
もありますので、10分前(すなわちお電話頂いた時より35分後)には
来院頂き順番をお待ち頂きたいのです。
同様に、「5番目」であるならば、診察は20分後ということになります。
その10分前に来院して頂きたいので、そろそろお家を出て頂きたいと
思います。「すぐにお越し下さい」の場合は、お待ち頂いている方が
4人以下ということですので、すぐにお家を出て下さいね。
混み合っていて待ち時間が1時間以上になる場合は、「もう一度お電話で
順番の進み具合をお尋ね下さい」とお伝えしています。
お1人5分で計算して30分ほど前になりましたら、お電話でその時点
での順番を確認して下さい。その進み具合により、もう一度計算して
10分前になるようにお越し下さい。
喘息発作など緊急を要する症状の場合は、お電話でその旨お知らせ下さい。
症状に応じて急患扱いにさせて頂くことが出来ます。
(発熱や嘔吐は急患扱いにはなりません。)
まずご理解頂きたいのは、時間の約束は出来ないということです。
お1人5分の診察ということですが、患者さんの症状により5分で診察が
終わらない場合があります。また順番に遅れて来られる方がいますと、
診察する人の居ない時間が出来てしまいます。そして遅れて診察する分が
余分な時間となり、後の方の待ち時間が増えるということになります。
(遅れて来られた場合は、その時点で来院されている方の最後になります。)
また、お1人5分の診察というと、待っている分には長く、受ける分
にはとても短い時間だと思います。その約5分間で有効な診察を受ける
ためには、診察前に上着を脱がせるなどの準備と、先生に尋ねたいことを
メモ書きにしたりと、お母さん方のご協力が必要になります。
これからの季節、患者さんの数が増えてきます。
また、11月からは、インフルエンザの予防接種を希望されている方も
大勢いらっしゃいますので、大変混み合ってくると予想されます。
電話で順番をお取り頂いたのに、長い時間お待たせすることもあるかと
思いますが、このシステムをご理解下さり、ご協力をお願いいたします。
当院でも待ち時間の緩和、スム−ズな診察に努力いたします。
◆離乳食って大変?!
せっかく時間をかけて離乳食を作ったのに全く食べてくれなかったとか、
いやな顔してブーっと吐き出したりするということはありませんか!?
それはほとんどのお母さんが経験しています。
これでいいの?と心配になることもありますよね。
でも決してあせらずその子のペースにあわせて経験を積ませてあげてください。
離乳食って作るのが大変とか、難しいと思われているお母さんは多いと
思いますが、コツをつかめばそんなに大変ではないんですよ。
私が離乳によく使ったのは、「ミキサー」と「すり鉢」です。
ご飯でも野菜でも、お湯の量やスープの量を変えるだけで、どんな離乳の
時期にも対応でき便利です。
また、店の離乳食のコーナーにスープや出し汁などたくさん出ています。
そういう物を上手に使えば、簡単にレパートリーが増えると思います。
お出かけ用のスティックミルクもよく調理に利用しました。
離乳食がたくさん食べられるようになっても、それだけでは十分な栄養を
取ることが出来ないので、ミルクを足してあげることも忘れないでください。
また、食塩や砂糖が多すぎないように、なま物は避けるように気をつけましょう。
子どもが楽しく食事できるように、お母さんも笑顔を心がけ、食事を
あげましょう。過ぎてしまえば、大切な良い思い出になると思います。
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☆簡単離乳食レシピ!☆
*さつまいものクリーム煮* |
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【初期(さつまいものミルクスープ)】
@ さつまいもは1cm位の輪切りにして、皮をむいてゆでておく。
A 粉ミルクを適量用意し、指示量の湯ざましよりやや多めに湯を加え、
ミキサーorすり鉢に入れ、ゆでたさつまいもと一緒に混ぜ合わせる。
(さつまいもの繊維が気になる場合は、細かい目のざるに通して)
スープの出来上がり。
【中期】
@ うすめのミルクを用意しておく。
A さつまいもは皮をむき、5cm角位に切って軽くゆでる。
B @にAを入れてさらにゆで、指で簡単に押しつぶせる硬さまでゆでる。
C 仕上げに、青のりを少し散らすと色どりもきれいです。
【後期】
@ さつまいもは皮をむき、サイコロ大に切っておく。
A うすめのミルクにさつまいもを入れ、ゆでる。(かたさはお好みで)
B お好みで、お湯に通したじゃこを刻んで入れたり、にんじんを加え
たりしてもおいしいですよ。
◆携帯版コスマガジン
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