院内報「やっほー!こすだより」 第19号
(2002.12.1発行)
◆受けた方がいいの?任意の予防接種
(3) 水痘ワクチン(みずぼうそう)
○水痘について..どんな病気?
みずぼうそうは、伝染性の極めて強い病気(潜伏期は約2週間)
で、5才までに80%の子どもがかかるといわれています。
2〜3日の発熱と、全身に散在してできる発疹が主症状です。
発疹は数日から1週間でかさぶたになります。園や学校を休む
(お母さんの仕事も?)のは、4〜7日程度です。その後、白く
抜けたような跡が数年以上残ることもあります。
近年は良い治療薬ができていて、良く効くのですが、発症初期
に飲まないとなかなか効果がでません(薬代は高価です)。
○合併症は?
水痘そのものが重症化することがありますが、合併症で最も多い
のは、皮疹に細菌感染を起こしてしまうことです。その他に肺炎、
脳炎、肝炎などがあります。
○米国疾病予防センター(CDC)の報告 (1998)
これによると、米国では、水痘ワクチンの導入以前には、年間
400万人の水痘患者があり、うち1万人が入院し、約100人が死亡
しています。この中で小児の占める割合は、感染者の90%以上、
入院患者の2/3、死亡例の約半数とされています。また、死亡例
の90%は基礎的な疾患のない健常者でした。
アメリカと日本では、人口も異なりますし入院の基準も違いま
すが、これをみるとやはり「水痘は軽い病気」とは言い切れない
ように思います。
○?? 「接種してもかかるんでしょ?」 ??
厚生省研究班(1999)によると、接種後7年間の追跡調査では、
28%が水痘に罹っています。また別の調査では、12年間の追跡で
35%という報告もあります(いずれも日本)。ただし、いずれの
報告でも、「かかったとしても軽症、軽くすむ」ことは、明らか
に示されています。
仮に30%の子どもが罹ったとして、「なぁんだやっぱり」と
いうことになるでしょうか。冒頭に示した、「5才までに80%が
罹る」という数字と、ワクチン接種後12年間追跡して、「70%の
子どもが罹らない」、という数字とを比較して下さい。
○ワクチンの副反応
このワクチン特有の副反応というものは殆どありません。発熱、
発疹、局所反応(注射部位)がそれぞれ2.8%、1.7%、3.2%ですが
どれも「軽微な副反応」といえるでしょう。まれに全身的なアレ
ルギー反応が現れることがありますが、これは、他の予防接種と
比べて、特に頻度が高いわけではありません。
総じて、「予防接種の中で最も安全性が高いもの」と考えています。
○それにしても高い!
予防接種の費用は、医療機関によって異なりますが、当院を含めて
どこでも、他の予防接種より2000-3000円程度高く設定されている
と思います。ワクチン原価がこれくらいの差があるので、現状では
どうしてもこうなります(ゴメンナサイネ)。
○接種の時期
時期については、「集団生活に入るまでに」というふうに書いて
ある雑誌・書籍も多いのですが、私は「接種するつもりが固まった
なら、なるべく早い方がいい」と、いつも説明しています。
1才から接種可能ですので、麻疹(はしか)の予防接種から引き
続いての接種を薦めています。(ちなみに、おたふくかぜのワク
チンもこの時期を薦めています。)
◆冬のお散歩
赤ちゃんはお散歩が好きですか?
寒いときにはお散歩はできない、と考えているお母さんたちもいる
ようですが、寒い季節にだって適度なお散歩は必要です。
赤ちゃんの心と体の発達の面からも、お母さんの気分転換の面から
も、できれば毎日することが望ましいと考えられています。季節に
よって変わる気候のなかでお散歩をすることは、赤ちゃんの皮膚や
さまざまな器官の鍛錬につながります。外の刺激を受けることによ
って、体の生理的な発達を促すことにもつながっているのです。
無理をする必要はありませんが、買い物などの用事を兼ねた外出の
ように毎日の生活に上手に組み込めるといいですね。生活の中に無
理なくお散歩を組み入れていくと、自然に赤ちゃんとお母さんの日
課になるでしょう。1日の時間配分を考えながらお散歩に出かける
ようにすると、赤ちゃんにも認識できるようになり自らそのリズム
に合わせようとしてきます。
○ねんねのころの赤ちゃん
外気に触れることで体温調節が上手になり、体の抵抗力もつきます。
1カ月健診でOKが出たらお散歩開始です。まずは簡単な外気浴か
ら始めましょう。3カ月ごろからは1回に30分〜1時間のお散歩
でいいでしょう。部屋の中では不要な靴下も、防寒のためにはかせ
ましょう。ル−ムシュ−ズならば保温効果も高くなりますよ。
○おすわり、はいはいのころの赤ちゃん
好奇心がおう盛になってきて、外の世界はもちろん、何にでも興味
津々。赤ちゃんの様子を見ながらさまざまな刺激をどんどん与えて
あげましょう。外の新鮮な空気に触れることで、赤ちゃんの感性は
豊かに成長していきます。お散歩には10〜15時の暖かい時間帯
で、まとめて起きているときに出かけましょう。夕方近くに買い物
がてら行く場合には、寒さ対策を万全に。首から風が吹き込んでく
ることもあるのでマフラ−を巻いて防風を。バンダナやハンドタオ
ルでもいいですよ。使い捨てカイロは低温やけどの心配がある
ので使わないで下さいね。
○あんよのころの赤ちゃん
体の成長と脳の発達に伴って五感も確実に発達していき、心理面の
成長が期待できる時期。外の刺激を取り入れることで情緒が豊かに
なり、体もしっかりしてきますから、これまでよりもゆっくりと長
い時間お散歩しても構いません。多少天気が悪くても、赤ちゃんの
体調が悪いときを除けばお散歩に行ってほしい時期です。その子な
りの生活リズムに合わせて、太陽が高い位置にある10〜15時の
暖かい時間帯にたっぷりと1〜2時間のお散歩を。わすれがちです
が耳は冷えやすい部分。血行が悪くなるとしもやけになることも。
耳あてつきの帽子なら安心ですね。
冬は夏ほどに紫外線が強くはありませんが、まったくないわけでは
ありません。昼と夜の温度差が大きかったり、日ざしに強弱があっ
たりと、肌の負担になることが多いのです。冬でも日ざしの強いと
きには帽子をかぶるなどの紫外線対策を忘れずに。寒さに負けず冬
のお散歩を快適に楽しんでみましょう。
◆ちょっと一息
ここに、ある子供が、犬に当てた手紙があります。
いつも、ぽちは、わたしのみかたになってくれてありがとう。
おれいに、うたをきいてください。
わんわんわーわんーわわわんんわわわーわん わわわわんん わー
読んだだけで思わず、ぷっとふきだしたり、とってもやさしい
気持ちになったり、ほっとしたりしませんか?
不思議ですよね〜。忘れかけていた、幼いころの気持ちが、よみ
がえってくるような・・・育児で忙しい毎日に、心のゆとりを与え
てくれるような・・・
時には、こんなふうに何か毎日のイライラや疲れを忘れさせてくれ
る時間をもってみてはどうでしょう。
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◆水分補給をしっかりと!!
毎年冬になると吐いたり、下痢をする風邪が子どもの間で流行し
ます。嘔吐や下痢を何度も繰り返すうち、次第に体力は消耗し、体
の水分や電解質は失われ、脱水の症状が現れてきます。脱水が強い
時は、点滴や入院が必要となることもあります。脱水の予防は、水
分補給がポイントとなりますので、お家でのケアをしっかりと行っ
て下さい。
○どんな物で?
一番おすすめなのは・・・
アクアライトや子ども用のポカリスエットなどのイオン飲料
です。ただし、大人用のイオン飲料は、子どもにはおすすめしません。
(少量ならOK)
その他・・・
いろいろな物で補給。お茶、ジュース、湯冷ましなど。
一つのものばかりで偏った補給をせず、出来るだけいろいろな種類
での補給を心がけましょう。
○それぞれの症状によって
| 高熱 | トータル量をたくさん |
| 下痢 | 脂肪分を含まないもの
×牛乳、乳飲料
(乳児の場合は例外。ミルクはふだん通りでOK。
+アルファで他の物の量を増やす。) |
| 嘔吐 | 少量ずつ(1回50mlぐらいずつ)回数を多く
して、トータル量をかせぐ。 |
○水分補給のめやす
| 高熱 | ふだんの5割増し |
| 下痢・嘔吐 | ふだんの量+下痢(嘔吐)の量 |
※嘔吐が何度も繰り返し続く場合は、体の中の酸がどんどん出て
いくので、水分の問題だけではなくなります。医師に相談して下さい。
※これらはあくまでもめやすです。これに至らなければ、一日のマイ
ナス量をお母さんがしっかり把握しておくことが大切なのです。
水分を補うことばかりにとらわれないで下さい!
○水分不足(脱水)のチェック
尿の回数・量・色(濃くなっていないか)
いずれの場合も、食欲がなければ無理に食べなくても構いません。
それよりも、これまでお伝えした方法を参考に、水分補給をしっかり
と行って下さい!
◆「バナナジャム」を作ってみよう!
バナナはいつでもお手ごろ価格。
しかも栄養価も高く、おやつや離乳食にもおすすめです。
でも、1〜2本残って皮が黒くなって捨ててしまうこと、ないですか?
皮に現われた黒い点は「スイート・スポット」といって甘くなったよ
というサインです。残ってしまったバナナで簡単、おいしいジャムを
作りましょう。
<材料> バナナ1本
レモン汁 少々
砂糖 少々 (「スイート・スポット」のあるバナナなら、
なくても充分甘くなります。)
<作り方> @バナナは皮をむき、フォークでつぶす。
Aレモン汁を混ぜる。
Bレンジでチン!して完成
冷めると少しかたくなるので、ゆるめでOK
温かいまま食べてもおいし〜い!
☆お知らせ☆
寒い冬は、嘔吐を伴う風邪が流行する時期でもあります。
この期間、ぱんだの部屋に嘔吐用バケツを用意させていただきます。
ご気分の悪い方は、ご自由にお使い下さい。
※気分の悪い方が、使えなくなる可能性もあります。吐き気のない
お子様が、バケツで遊ぶことがないようにお願いします。
◆インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンの予約を
お受けしています。
1回4,200円(税込)
ご家族2人目からは、
1回3,150円(税込)
(12歳以下は2回接種が必要)
詳しくは、受付まで。
◆電話受付について
○時間の指定はお受けできません。
電話していただいた時点での順番をお知らせしますので、時間を
見計らってお越し下さい。「この時間に診て欲しい」という指定は
お受けできませんので、こちらに来ていただける時間帯になってから、
お電話下さい。
○午前の診察の電話受付は、8時30分から、午後は、15時30分からです。
午前中に、午後の診察の受付はできません。
○ 留守番電話での受付はいたしておりません。
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