院内報「やっほー!こすだより」 第18号
(2002.10.1発行)
◆受けた方がいいの?任意の予防接種
(2)インフルエンザワクチン
前回は、おたふくかぜワクチンについてお話しました。今回は
季節柄、インフルエンザワクチンについてお話します。
実際に予防接種をするのは11〜12月ですが、もう予約を始め
ていますので、希望される方は早めに連絡下さい(昨年・一昨年
は、シーズン中にワクチン不足に悩まされましたので)。
Q:かぜとインフルエンザはどう違うの?
A:インフルエンザにかかると、かぜ症状(発熱など)がでるの
ですが、一般に発症は急激で、症状も強くなります。また、関節
痛、筋肉痛をしばしば伴います。しかし、症状の面で決定的に
「ここが違う」というものはありませんので、その意味では区別
が難しいものです。しかし、インフルエンザは一旦流行が始まる
と爆発的に広がることが多いこと、肺炎、中耳炎等の合併症が多
いこと、また、稀ですが脳炎・脳症を合併すること、などが、通
常の風邪と決定的に違います。
Q:予防接種の効果は?
A:米国疾病管理センターのデータ(1997)では、ワクチンを受け
ていないで発病した人1000人のうち、800人は、もし受けていれば
発病しなかったとされています。
Q:予防接種の副反応は?
A:注射部位の腫れなどの局所反応は10%程度(2〜3日で消失)、
発熱、頭痛などもまれに起こります。死亡例の報告も届出もあり
ますが、その頻度は約2500万接種(!)あたり1件です。
卵アレルギーの方は、少し注意が必要ですので、事前にご相談く
ださい。
Q:いつ、どのように接種するのですか?
毎年受けなければならないのですか?
A:15才以下の方は2回接種します。間隔は1〜4週です。
時期は11月〜12月中旬までがお薦めです。16才以上の方で、
前年に明らかにインフルエンザにかかった方や、これまで毎年ワ
クチンを受けておられる方は1回のみですますことも可能です。
ワクチンの効力は、5〜6ヶ月と考えられています。また、
ワクチンの中身(いわゆる「型」)もかわることも多い(今年度
はB型が前年とはかわっています)ので、毎年受けることをお勧
めします。
Q:費用は?
A:当院では1回4200円(税込)です。
ただし、同一家族の2人め以降は、3150円です。
例えば、お子さん3人ならば、4200+3150x2=10500円です。
65才以上の方は公費負担がありますので、自己負担分1000円のみです。
Q:ワクチンには「型」のあたりはずれがあると聞いたけれど?
A:インフルエンザウイルスは、少しずつ変化していきます。
Aソ連型、A香港型、B型がここ数年流行の中心ですが、それぞれ
の型に、さらに変化があり、更に細かく分類されます。ワクチンは
通常(ここ数年)、Aソ連の中から1種、A香港から1種、Bから
1種という具合に3種のワクチンを混合しています。どれを選ぶか
は、世界的な流行状況や、前シーズンの流行をみて、毎年夏に決定
されます。幸い、最近10年間ワクチンの「はずれ」は生じていま
せん。
ちなみに、次シーズンは、次のとおりです。
A/ニューカレドニア/20/99 (昨年と同じ) ←Aソ連の一種
A/パナマ/2007/99 (昨年と同じ) ←A香港の一種
B/山東/7/97 (昨年はB/山梨/166/98) ←B型
Q:より詳しく知りたい
A:インターネットに接続できるかたならば、次のアドレスがお薦めです。
http://idsc.nih.go.jp
◆小児科の上手なかかりかた
◎受診の目安
「熱が上がってきたのですが…」 「坐薬を使っても熱が下がらない
のですが…」 「今しがた、噴水のように吐いたのですが…」 など、
お母さん方から電話で、受診すべきかどうかの問い合わせがあります。
そういった問い合わせには、「お母さんがご心配なら受診してください。」
と答えています。受診するかどうかは、お母さんの判断なのです。
この判断の基準は、子育ての経験によって徐々に培われていくものだと
思いますが、ともかく、どういった症状であれ、お母さんに少しでも
不安があるなら、受診されたほうがいいでしょう。
つまり、お母さんの心配が、受診の目安なのです。
◎受診のしかた
小児科では、まだ話すことの出来ない子どもの情報は、ご両親から
得るしかありません。病気の診断のためには、できるだけ多くの情報
が必要です。たとえば、熱はいつ頃より・何度の・坐薬は何時に使っ
たか、下痢ならば、いつから・どんな状態の便が・1日何回ほど、と
いった具合にです。小児科には、その子の症状を一番よく知っている
人に、連れて来てもらうのが最良なのです。そうできない場合は、症
状の推移をメモ書きにしておきましょう。保育園に通っている子につ
いては、園の先生に症状をしっかり聞いておきましょう。
◎小児科は子どもの病気の相談窓口
「目ヤニが出ているのですが…」 「アトピ−がひどくて…」 「おねしょ
が治らなくて…」など、どこで診察を受けたらよいのか、という質問も
あります。すべて小児科を受診してもらってかまいません。小児科で
治療・処置ができることには対応し、専門医が必要なときは、紹介する
こともできます。
《親は子どもとともに成長する。》とはよく言われていることですが、
まさに育児は、経験の積み重ねによる学習だと思います。初めての子育
てに奮闘しているご両親は、何かにつけて不安になることが多いですよ
ね。その不安が、気になる癖、しつけ、栄養面のことなど、育児そのも
のであっても、小児科は窓口を開いています。
お母さんの不安、心配が小児科受診の目安なのです。
◆乳幼児の視力
乳幼児健診で目に関して質問を受けることがあります。
その中でも多く聞かれるのが「子どもの視力ってどれくらい?」という
ことです。「あんな遠くの小さな飛行機が見えるのにこれくらいなんで
すか?」と驚かれるお母さんもいます。
見る力は生まれたときから発達が始まり、6歳ごろには大人のレベルに
達し、10歳を過ぎて発達はないと言われています。
生後 ― 光程度
1ヶ月 ― 色形は認識できる
3ヶ月 ― 0.01〜0.02
6ヶ月 ― 0.04〜0.08
1才 ― 0.2〜0.25
2才 ― 0.5〜0.6
3才 ― 1.0以上(67%)
4才 ― 1.0以上(71%)
5才 ― 1.0以上(83%)
6才 ― 1.0〜1.2
|  |
人間の目は、見ることで徐々に視力が良くなっていくのです。
◆秋がきた!
秋ですね・・・
秋といえば、スポーツの秋、芸術の秋などいろいろありますが、何と言っ
ても食欲の秋!(うれしくて、ついつい力が入ってしまいました。)
秋は、おいしい物がいーっぱい。だけどうちの子は・・・と、少々考えこ
んでいるお母さん方も多いのでは?
食事量が少ない、食事中に動き回る、好き嫌いが多いなど食事に関する
悩みも様々です。あー、いつになったらとため息が聞こえてきそうですが、
子供に食べさせることばかりに気をとられていませんか?
家族がいっしょに楽しい雰囲気で食事をする。
まずは、このことに気をつけてみてはどうでしょう。お父さんの帰宅が
遅い家は、遅くまで待ってというよりは、先にお母さんと子供とで食べま
しょう。子供だけで食べさせるのではなく、お母さんもいっしょに。
そのあと、お父さんが食べて欲しがったら、ヨーグルトなど消化吸収の良
い物をいっしょに食べるというのもいいかもしれません。
まずは、誰かと楽しく食べるというのを目標に。
もちろん休日は、家族いっしょにを心がけて下さいね。
そしておやつですが、欲しいままに食べさせていては、空腹を感じる間
がなく食事に影響をあたえますね。食事2時間前からは、おやつは与えない
ようにしましょう。少食で、せめて何か食べるものをとついついおやつで
食事量を補ってしまいがちですが、それでは、ますます悪循環です。
そんな時は、思い切っておやつをやめて他のことで気をまぎらわす努力も
大事かな。食事中に動き回る時も、おやつの与えすぎが原因で、早くに満
腹感を味わってしまい長続きしないということもよくあります。おやつは、
子供にとって生活に、楽しみをあたえますが、適量を規則正しくを心がけ
て下さいね。また時には、友達といっしよに食事をするのも嫌いな物を少
しでも食べるよい機会になりますね。
とにかく、食事は楽しく!
こぼした〜など食事中しかってばかりいないで、親が楽しく、正しい姿勢
で食べていれば、子供も少しずつ見習っていきます。
かと言ってやりたい放題ではね・・・やはり最低限のマナーは注意しながら、
あとは気長に・・・そうそう秋の夜長のようにね・・・
◆今日はどのお部屋?
「パンダ?キリン?どっちの部屋?」
院内に入ってすぐ、こう聞く子どもさんも今では多くなりました。
コス小児科の3つの待合室をご存知の方も多いと思いますが、今回はもう
一度お話してみたいと思います。
◎「キリンさん」
このお部屋は、予防接種・アトピー等の皮膚疾患など、他にうつす可能性
の低い患者さんの待合室です。
◎「パンダさん」
主に風邪症状の患者さんの待合室です。
このお部屋には、空気清浄機が設置してあります。
◎そしてもう一つ・・・
もしかすると、知らないよという方もいらっしゃるかもしれません。
玄関を入ってすぐ左の小さなお部屋。こちらは、水ぼうそう・おたふくなど
感染する可能性の高い患者さんのためのお部屋、いわゆる隔離室です。
診察・お会計はすべてこのお部屋でさせていただきますので、少し狭いお部屋
ですが、我慢して待っていて下さいね。
風邪ひきさんの多くなる寒い冬がやってくると、院内が混み合うことも多く
なると思います。みなさんが、少しでも快適にお待ちいただけますように、
お名前をお呼びするまで、それぞれのお部屋でお待ち下さいね。
◆インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンの予約を
お受けしています。
1回4,200円(税込)
ご家族2人目からは、
1回3,150円(税込)
(12歳以下は2回接種が必要)
※接種は11月1日からです。
詳しくは、受付まで。
◆電話受付について
○時間の指定はお受けできません。
電話していただいた時点での順番をお知らせしますので、時間を
見計らってお越し下さい。「この時間に診て欲しい」という指定は
お受けできませんので、こちらに来ていただける時間帯になってから、
お電話下さい。
○午前の診察の電話受付は、8時30分から、午後は、15時30分からです。
午前中に、午後の診察の受付はできません。
○ 留守番電話での受付はいたしておりません。
|