院内報「やっほー!こすだより」 第16号
(2002.6.1発行)
◆お風呂場対策 と 水の事故
これまで、何度となく事故についてのお話をしてきましたので、
「またか」と思われるかもしれませんが、いくら繰り返しても過ぎ
ることはないと思います。今回は「お風呂場」と「プール、海水浴」
のお話にしぼりました。
◎お風呂場 ・・ 鍵・柵・センサー
溺れる、転落する、すべって頭をうつ、石鹸を口にいれる、シャ
ンプーを飲む、などなどお風呂場は危険がいっぱいです。
お風呂場には是非、鍵をかける習慣をつけてください。
風呂場のドアについている鍵はたいてい中からロックするようにな
っていますので、別に取り付ける必要のある場合が殆どでしょう。
鍵は簡単なもので結構です。
構造上鍵がとりつけられなければ、扉の前に柵を作ってもいいで
しょう。柵でなくても、子供が動かせないような障害物ならなんで
もいいと思います。そのかわり、毎回忘れずにドアの前に置くのは
ちょっと面倒かもしれません。
或いは、簡単な赤外線センサーを置くのも手軽でいいかもしれま
せん。電池式で、目覚時計くらいの大きさで、動くものを感知する
と「ピンポン」と鳴るものです。電池代がかかるのが弱点です(電
池は結構長持ちしますが)が、買ってきておくだけなので、お手軽
です。このセンサーは、当院でも使用していますので(別の用途で
すが)、受付で聞いていただければ、現物見本をお見せすることが
できます。(ただし、室内で犬や猫を飼っておられるところでは、
動物が風呂場前を通る度にセンサーが反応してしまうので、不向き
です。)
10ヶ月以上5才までのお子さんをお持ちの家庭では、風呂場の
入り口に、鍵、柵、センサー。このいずれか(或いは複数)を是非
つけましょう。この文章を読まれて、納得されたら次の休みには是
非なんらかの方策を実行してください。すぐに実行しないと、ずる
ずると延期してそのうちうやむやになってしまいます。善はいそげ。
◎プール・海水浴 ・・ 常に子供に意識を!
これから、水遊び、海水浴などの季節です。開放的なシーズンで
すが、一方で毎年、たくさんの「水の事故」がおこるシーズンでも
あります。対策は、当然のことながら、「目をはなさないで。常に
子供がどこで何をしているか意識しておいて。」ということに尽き
ます。
私の体験談をお話しましょう。もう15年以上前ですが、長女が
1才のころ、ホテルの子供用プールで遊ばせていました。直径3メ
ートル、水深40cm位で、子供の腰までくらいでした。もう、歩
行もしっかりしてきていたので、私はプールサイドでぼーっと眺め
ながらビールを飲んで(!)いました。
ある瞬間、娘がプールの中で転んでしまったのです。娘はうつむ
けになって顔をつけたまま水面に浮かんで、じたばたするだけです。
ちょっと足を下に伸ばせばプールの底に届き、立ち上がれるはずな
のに全くその気配はなく、顔をつけたままです。すぐに飛び込んで、
こと無きを得ましたが、あのままだったら、確実に溺れています。
小さなプールだからとあなどった私があさはかでした。
これが、もし私がトイレにいっていた隙のことだったら… と、
ちょっとぞっとする出来事でした。
やはり、水は恐いです。「水は恐いもの」という意識をぜひ忘れ
ないでくださいね。
◆こどもの病気D ヘルパンギ−ナ
◎ヘルパンギ−ナとは…
1才前後から5才頃までの子どもに多く見られる夏かぜの一種で、
突然38〜40℃の高熱が出て、のどの奥(のどちんこの上のほう)に小
さな水ぶくれがたくさんできる病気です。のどが痛むので機嫌が悪く
なり、食べられなくなります。ひどいときは水分も飲めなくなり、脱
水症になることがあります。熱は2〜3日続き、水ぶくれは1週間ほ
どで治まってきます。
◎気をつけること
食べ物:
口の中が痛いときは、かまずに飲み込めるものを与えましょう。
プリン、ゼリ−、アイスクリ−ム、ぶどう、さましたおじや、とうふ、
グラタンなどがおすすめです。
十分に水分をとるように心がけてください。オレンジジュ−スなどの
すっぱいものや、しょっぱいものはしみるので、牛乳や麦茶、薄めた
みそ汁、ポタ−ジュス−プなどがよいでしょう。少しずつ、回数を多
くしてあげましょう。
お風呂:
高い熱があるときや元気がないとき以外は、がまんする必要はありま
せん。汗を落としてさっぱりさせてあげましょう。
◎こんな時はもう一度受診を
・口の痛みが強くて水分をあまり飲まないとき
・高い熱が3日以上続くとき
・強い頭痛、何度も嘔吐するなどの症状が続きぐったりしているとき
・小さいお子さんの場合、わけもなく不機嫌が続くとき
◎園・学校
熱が下がって口の痛みがなくなるまで、4〜5日は休ませましょう。
◆夏季休診及び臨時休診のお知らせ
8月5日〜9日を勝手ながら、夏季休診とさせていただきます。
なお、お盆期間は通常通りの診療となります。
※8月31日(土)は、学会出席のため、臨時休診とさせていただきます。
◆風邪とお風呂
「お風呂に入れてもいいですか」
これはよくされる質問の1つです。
風邪をひいて熱があると、お母さんは子どもをお風呂に入れることを
どうしても戸惑ってしまうようです。
日本には昔から、風邪の時にはお風呂を避けるという習慣がありま
す。しかし、このような習慣ができた決定的な理由は見当たりません。
季節に合わせて、家の中の温度を調節できるようになった現在では、
風邪にお風呂は禁物という考えは頑固すぎます。
風邪をひいて熱があっても、子どもがぐったり、つらそうにしてい
なければ入浴しても構いません。疲れさせないように気を付けてお風
呂に入れてあげて下さい。
ただし、
・浴室と部屋を充分に暖めて、湯冷めしないように。
・じっくり温まる必要はありません。短い時間でさっぱりさせてあげて。
・入浴後の体はよく拭き、髪もしっかりと乾かして。
以上の事に注意して、体の外側からリフレッシュさせてあげて下さい。
◆ トイレトレーニングどうしていますか
じめじめした梅雨が終わるといよいよ夏本番ですね。
まわりの人から、洗濯物が良く乾き、薄着になれることから、夏にお
むつはずしを言われたり、また、そうしたいと思っているお母さんも
多いのでは?
確かに、おもらしのことを考えると、こういう季節にと思われるお母
さんも多いかもしれませんが、子供にとってそれぞれ、おむつの取れ
る時期は違うものです。今年の夏にと思うよりは、子供の様子をみて、
その時期をみきわめてください。排尿間隔が長くなったり、排泄前に
そわそわしたり、出た後に気持悪そうにしたり、トイレやおまるに興
味を示すなどいろいろあると思います。
トイレトレーニングを始めるにあたり、大切なのはお母さんが決し
てあせらないことです。よく同年代の他の子供さんが、おむつがとれ
たと聞くと急にあせって、あせればあせる程うまくいかない事もあり
ます。競う必要はありません。
そして、おもらしの時、恐い顔して、しかるのもやめましょう。
そういう状況が続くと、おもらしをすると怒られると思い、排泄をが
まんしてしまうこともあります。身体的にもよくありません。おまる
に、ちょっとでも座れた、出た後にいやな顔をした、何でもいいです。
少しの変化や、できた事に十分にほめてあげましょう。
ここからは育児経験談ですが・・・
お母さんが一生懸命の間はうまくいかず、そのうちにできるだろうと
思ったらできるようになった。
下痢が何日か続いて、おしりが汚れることが気持悪くなり、それがき
っかけでとれた。
1歳代で昼間のおむつはとれたけど、夜尿が続いて困った。
3歳までかかったけど、昼夜、同時にとれた。
など、実に様々です。いろいろな本や雑誌にも、トイレトレーニング
のことが書かれていますね。いろんな物を、うまく活用して我子なり
の方法で、できるといいですね。
◆市販薬と医院の薬
夜中や休日に子どもが急に熱を出した、嘔吐した、下痢をした、け
れど救急病院へ行くほどでもない―そんな時にとりあえず市販薬を使
って様子をみておこう…と考えることはいけないことではありません。
市販薬とは、薬局で誰でも買える薬のことです。そのため安全性を
考え、医師が処方するより、薬用成分の量が少なくなっていたり、用
量も年齢別と大ざっぱになっており、効き目は穏やかです。
とはいえ、薬ですから全く副作用がないわけではありません。
買い置きしている薬をお母さんの判断で飲ませるのではなく、薬剤師
さんにその子の症状を相談し、症状と体質に合った薬を買ってきまし
ょう。また買う時には薬の成分についても薬剤師さんに聞いておきま
しょう。
しかしながら、子どもの病気は急に症状が変わることがあります。
そんな時はすぐに受診しましょう。また市販薬を使って1〜2日たっ
ても症状が軽減しない時も必ず受診しましょう。
また最近は、生後3ヵ月以降の赤ちゃんから使える市販薬もありま
すが、6ヵ月前の赤ちゃんの場合は医師の診察を受ける方が安心です。
同様にアレルギー体質を持っている子も診察を受ける方がよいでしょう。
医院の薬は医師が診察し、その子のその時の症状や体質・体重に合
わせて処方した薬―すなわち、その子の為のオーダーメイドの薬なの
です。市販薬はとりあえずの薬と考えて下さい。
◆定期購読のお知らせ
『コスだより』の定期購読(年6回)を始めました。
購読料は無料ですが、郵送料年間480円(初年度のみ月割り)を頂きます。
ご希望の方は、editor@kos-clinic.comまでどうぞ。
今回から、こすだより専属イラストレーター・よしかわしょうこさんの
イラストを使用しました。新しくなったこすだよりのタイトル画像も
彼女の作品です。これからもこすだよりをよろしくお願いいたします。
◆電話受付について
○時間の指定はお受けできません。
電話していただいた時点での順番をお知らせしますので、時間を
見計らってお越し下さい。「この時間に診て欲しい」という指定は
お受けできませんので、こちらに来ていただける時間帯になってから、
お電話下さい。
○午前の診察の電話受付は、8時30分から、午後は、15時30分からです。
午前中に、午後の診察の受付はできません。
○ 留守番電話での受付はいたしておりません。
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