院内報「やっほー!こすだより」 第13号
(2001.12.1発行)
◆風邪の予防
今年も冬がやってきました。風邪の予防の話をしたいと思います。
…というと、「またか」と思われるかもしれませんね。
手洗い・うがいに始まる、毎度お決まりの話です。
わかっていても実行できない、などと言ってしまえばそれまでです。
今回は、ポイントを絞って、「これだけは実行しよう」というのを
2つあげたいと思います。
風邪の予防は、ざっとあげても、手洗い、うがい、マスク、睡眠、
栄養、ビタミンなどなど、いっぱいありますね。
皆さん、ご存知のものばかりだと思います。
このなかで、独断で重要度の順位をつけるとすれば、1に頻繁な
うがい、2に外出時のマスク、だと私は思います。
【うがい】
「喉がおかしいから」うがいをする人は多いのですが、それでは
きっと遅いでしょう。大切なのは「なにも症状がないとき」にがん
ばってうがいをすることです。うがい薬がなければ、或いは味が
気に入らなければ、水道水でもお茶でも塩水でもなんでもかまい
ません。ガラガラすること、喉の粘膜に今にも侵入しようとして
へばりついているウイルスを物理的に洗い流す事、これが大切です。
回数は多いほどいいですね。1日5回以上、徹底してやりましょう。
3時間以上間隔を開けない心積もりでいてください。回数を増やせば
増やすほど感染が成立する可能性を下げられると考えていいと
思います。
(とはいえ、ガラガラのできない小さいお子さんは無理なのですが)
【マスク】
マスクの最大の効用は、気道(喉や気管支)の温度と湿度を保つ
事だと思います。喉や気管支の粘膜は本来、ウイルスが付着した時に、
それを外(口のほう)へ送り出して排除する機能を持っています。
気道の温度が下がったり乾燥したりすると、その機能が鈍くなって、
付着したウイルスの粘膜内部への侵入を許してしまいやすくなります。
したがって、冷たい、乾燥した空気を吸い込む時だけマスクをする
と、かなり違うと思います。例えば、幼稚園・保育園への送り迎えの
自転車などのときは、是非、親子ともマスクをして欲しいですね。
暖かいところに着いたらはずしてもかまいませんから。
【その他】
その他のものに順位をつけるとすれば、次に来るのは手洗いで
しょうね。
でも、うがいを1日5回以上できるならば、そのついでに手洗いも
できるので、問題ないでしょう。あとは、十分な睡眠・休養、栄養、
ビタミンCの順かと思いますが、手間や生活上の不便さなどの割には、
期待しうる効果がさほどではないので、「無茶をしないように」と
いう程度でいいのではないかと思います。
(忘年会・新年会は程々に(^_^;) )
今回、2点だけに絞りましたので、少し実行しやすくなったのでは
ないでしょうか。
あれもこれもと考えてできないよりは、最低これだけは、と思って
是非やってみてください。
この2つだけでも結構「強い意志と粘り強さ」が必要だと思いますが。
◆年末年始休診のお知らせ
12月31日(月)〜1月3日(木)を勝手ながら、休診とさせて頂きます。
(紙面版では、一覧表。HP版では省略)
◆おしりを洗おう
赤ちゃんのおしりはふんわりやわらかくてマシュマロみたい。
でも、おむつの中でうんちや、おしっこと同居して案外苛酷な環境
なんです。
下痢がはじまるとあっという間に赤くなって痛々しいほどです。
赤くなったおしりは拭くのも痛そう、でも汚れはちゃんと落として
あげたい。
そんなときは「おしりを洗って」ください。
@ペットボトル(350か500)や古い急須、小さなやかんなどをよく
洗い、お風呂よりちょっとぬるめのお湯を入れておきます。
Aおむつを替えるとき、汚れたおむつをおしりの下に敷いたまま
上からお湯をかけて洗い流します。
◎ポイント
・おむつは背中側へ少し多めに引っ張っておく。
・足を高く持ち上げない。
・股のくびれは外側から内側にむかってお湯をかける。
お湯はおむつに吸い込まれるので周囲を濡らしません。
B拭くときも決してこすらないこと。そっと押さえるように水分を取ります。
Cできればすぐにおむつをしないで、肌を乾かせばより効果的です。
お風呂の他に1日2〜3回おしりを洗うことで、おむつかぶれは
ずいぶんよくなりますし、習慣にすればおむつかぶれを予防することも
できます。
赤ちゃんのスキンケアは「洗う」「乾かす」「こすらない」が基本です。
◆中学生の「職業体験学習」
去る11月7日、当院の近くの新堂中学より、「職業体験学習」の
生徒さん4名が来られました。
当日、快くご協力くださった方々、どうもありがとうございました。
さて、中学生から見た、コス小児科は・・・?
先日は大変お世話になりありがとうございました。
あいにく、一週間の中間で患者さんが少なかったようですが、
私にとってはとても多く感じられました。
私は小さい頃から一度も小児科に行ったことがなく、子供への
心づかいに大変びっくりしました。病気が感染しないように待合室が
三つに分かれていることには大変驚きました。
その中にも絵本やTVなどがあって、一時間程待っても暇にならない
ように工夫がこらしてありました。普通の病院にはこのようなものが
ないので、すごいな、と思いました。
診察室に入ってからの患者さんとのコミュニケーション、泣かない
ように、パソコンにはアニメが、遊べるようにおもちゃも置いてあり、
一度子供になって行ってみたいな、と思いました。
また機会がありましたら、その時はよろしくお願いします。 (T.S.)
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先日は大変お世話になり、ありがとうございました。
患者さんと接することができ、とてもよい経験ができたと思ってます。
また、小さな子供たちに喜んでもらうために様々な工夫がされていた
ことに驚きました。
一番はじめの患者さんに付き添わせてもらったとき、少しぎこちな
かったのですが、最後に手をふってもらえたとき、とてもうれしかった
です。お母さん方にもやさしくしてもらえたので、"がんばるぞ"と
ヤル気が出てきました。
診察の様子を見ているときも、子供の立場で物事を考えるという
ことを学びました。薬の作り方や注射の準備をするところを初めて
見て、病院であることをあらためて実感しました。
小さい頃から、病院は好きではなかったのですが、こんなに楽しい
病院なら、好きになれるかなと思いました。
自分のためになる職場体験学習ができました。
本当にありがとうございました。 (Y.Y.)
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この度、彼女達から頂いた礼状より、(本人の承諾を得て)転載します。
今回の体験が、彼女達の将来の一助になることを願っています。
◆寒い日の重ね着
寒い季節、お母さんは赤ちゃんの服装どうされていますか?
寒いとついつい厚着をさせてしまいがちですが、最近は暖房設備が
整っているので、厚着はまったく不要です。
多く着せることによって赤ちゃんが寒さに対する抵抗力を失ったり、
活発な活動ができなくなってしまいます。
2ヵ月ごろまでの赤ちゃんは、体温調節がまだうまくできないので、
「ママより1枚多め」がめやす。ただし、このころの赤ちゃんはお布団
をかけていることが多いので、かけるものの枚数も考慮に入れて。
3ヵ月頃になると「ママと同じ枚数」で構いません。
肌寒いときは、ベストを着せたり、アフガンや上にかける布団で調節を。
ベストは、前開きが着せやすいですよ。
首がすわるまでは、重ね着させるのが大変。肌着や洋服は前もって
全部袖を通して重ねておけば、一度に着せられて簡単です。
肌着はひもで結ぶタイプが脱がせやすいし、着せやすくて便利です。
4〜8ヵ月頃になると、寝返りやおすわりができるようになり、だんだん
動きが活発になってくるので、基本的に「ママと同じ枚数」です。
おなかの出ない、ロンパース(股開きタイプが便利です)やショート
オールなどは、この時期のおすすめアイテム。
寒い時はベストやモコモコしない薄手のカーディガンなどを重ねて調節を。
9ヵ月〜1歳頃になると、はいはいしたり、たっちするのが楽な、
上下分かれたコーディネートに。動きがますます活発になってくる
ので、「ママより1枚少なめ」でも大丈夫。冷えこんだ時は、パーカー
を重ね着したりして、調節を。パーカは首元もあったかです。
ジップアップのベストも便利です。はいはいするようになったら、
ひざが痛くないように、長いズボンがいいでしょう。
基本的に室内ではソックスは必要ありません。
赤ちゃんは手足を出すことによって体温調節をしているので、
足の感覚を鍛えるためにも足は包みこまないほうがいいのです。
とくに歩き始めの赤ちゃんは滑って転びやすく、けがの原因に
なります。赤ちゃんの足はたいてい冷たいものです。
背中に手を入れて温かければ、寒くないと判断して大丈夫です。
赤ちゃんの洋服選びは楽しいものですね。
着替えや赤ちゃんの活発な動きを考えて選びましょう。
お願い
少しでも診察がスムーズに行えるよう、診察室前の赤いソファで、
お子さんの上着を脱がせたり、ロンパースの股のホックをはずして
お待ち下さい。
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◆お薬の話 〜 便秘薬
辛い便秘・・この悩み、子供達にも意外と多いものなのです。
もちろん、子供の排便回数は個人によってさまざまなので(1日に数回〜
数日に1回)、毎日出ていなくてもその子なりのリズムで出ていれば
心配要りません。
離乳食が始まると、量、回数が変化することはよくあります。
食事の量が少量で、しかも消化に良い物ばかりなので、うんちになる
材料が少ないから出にくい・・というケースもあるようです。
2〜3歳位になるとトイレトレーニングが始まります。
トイレのストレス、というと大袈裟かも知れませんが、「え〜!トイレ
まで行くの?めんどくさい」とか「いま丁度ええとこやのに」とか・・
子供なりの事情や感じ方が有るんですね、排便がついおっくうに
なるようです。食事や運動等、生活の中での工夫してみて、自分自身の
力で治せるのが理想的ですが、たまったうんちが腸の中で固くなり、
排便が「苦しい」「痛い」ものになってしまうと、余計トイレに行き
たくなくなり、悪循環にはまってしまいます。食欲が落ちる、不機嫌、
お腹を痛がる、お尻を痛がるなど、このような症状があればうんちを
出すことを考えたほうが良いでしょう。
頑固な便秘が続くときは医師に相談してみて下さい。
便秘薬には大きく分けて、
@腸のぜん動を促してうんちをやわらかくする薬
A腸内の水分を増やしてうんちをやわらかくする薬
Bおしりの括約筋を刺激してうんちを出しやすくする薬
以上の3つのタイプがあります。
@はコスでは「シンラック」という薬がおなじみですが、これは液体の
薬で量の調節がしやすく赤ちゃんや子供によく使われます。
Aは酸化マグネシウムなど。効き目が穏やかなので、これも赤ちゃんや
子供に向いています。
Bは坐薬や浣腸。効き目が確実です。
「うんちが出るとスッキリして気持ちいい♪」ことを体験させた上で
便秘解消のための努力を続けましょう。
・綿棒、こより浣腸、「の」の字にお腹のマッサージ
・十分な外遊び
・うんちタイムを作るなど排便リズムを整える
・食物繊維の多い食事
・ヨーグルト(必ず食後、果物や果汁と一緒に)や、柑橘系の果物
子どもの世界
「うちの子、靴をはかせると左右反対にはくの。」
というお母さん、多いと思います。
小さな子どもは、靴ははくもの、ということは視覚や聴覚を通して
学習しています。しかし、こちらが左足用、右足用というまでの認識
がまだ備わっていないのです。洋服にしても半数は、前後逆さに着る
のではないでしょうか。このように大人の常識は、必ずしも子どもに
当てはまるとは限らないのです。
1つの例として、3・4歳児の描いた絵を見てみますと、人は耳や首の
あたりから手がのびていたり、車のタイヤがやけに大きく描いていたり
します。それは図のように子どもと大人の視点に違いがあるからなのです。
子どもの視点はずいぶん低い位置にあります。
耳や首のところから手がのびた人の絵を描く子どもたちは、むしろ
よく人物を見て描いたものだといえます。車もタイヤが大きく見えて
当然です。
ところが、われわれ大人は、人の手が肩からのびていることも、
車のタイヤの大きさも知っています。
ですから、子どもが描いた絵に、「手はここの肩から出ているのよ。」
とか「車のタイヤはこれくらいの大きさよ。」と、大人の固定観念を
押し付けてしまいがちです。これでは、せっかくの子どもの着眼性も、
大人の指導の中でつぶされてしまいます。
これは絵の教え方だけに限りません。
私たちは日常の中でも、間違った子育てをしているのかもしれません。
子どもの視点に合わせて、日常の生活を見直してみる必要がありそう
ですね。そうすると、私たちがつい見過ごしている子どもの世界が、
見えてくるかもしれません。
『かしこいお母さんになる本』参考
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